街道に面しているこの民家は、呉服屋さんとして栄えていました。店に袖蔵が接し、
黒漆喰の分厚い扉が店に開かれていました。奥には住まいがあります。
店としての役目が終わり、そのまま雨戸で閉じられ、物置として放置されていましたが、或るときご主人から、この店を応接間として利用するため、リニューアルしたいとの要望があり、これに応えました。
雨戸を取払い、玄関とべんがら壁と格子のある連窓のファサードにしました。べんがら色は、この家のご主人の心を表現しています。
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