中2階にリビング用のトイレがあるため、曲った階段が中心を占め動線のみの
空間であった。最上階がリビングである。
1階から中2階の階段は既存のままにして、階段室の脇にエレベーターを設置した。
これで最上階のリビングに行き来し易いようになった。
エレベーター前の廊下は、85㎝から110㎝巾に広げ、リビングの入口を親子ドアから巾広の1枚引込戸に換えた。季節の良い時期は開け放すことができるようになった。
リビングから、エレベーター、トイレ、階段へとスムースな動線となった。
広くなった廊下には、建主の趣味のアンティークカメラコレクションのショーケースを造りつけた。
その結果、この広い階段スペースが
この家の魅力的なスペースの一つとなった。
階段下の斜めアルコーブ部分が玄関を雑然とさせていた。
2枚引込み戸を取り付け、玄関をすっきり
させた。
手前の木のボックスは、靴を履くための収納付きスツールで、縦手スリと共に下足動作の安全性を高めている。
広い洗面室に洗濯機が置かれていた。
エレベーター設置のために、洗面室は狭くなった。そのために洗濯機を別室(旧トイレ)に置き、洗面室にトイレを設置した。
出入り口ドアを型ガラス入り引き戸にしたため、廊下にも自然光が入り、明るい中廊下になった。
天井高が3.7mの建主の個室は一部ロフトがあり、大切なコレクションと蔵書で占められていた。
部屋中心部にあった階段を東壁面に添わせ、収納スペースを増やすためにロフトをコの字型に回した。
その結果、面白い大人の遊び空間になった。